備前焼陶芸作家矢部俊一公式ホームページ
やきものばなし         「cord marked pottery」

(2012.01.04)

 

昔、習いました。 「縄文式土器」「弥生式土器」 懐かしい響きです。「土師器/はじき」や「須恵器/すえき」もありましたね。

 
「縄文土器」
 

アメリカ、動物学者「エドワード・S・モース※1(Edward Sylvester Morse)」が大森貝塚から発掘した土器を「Cord Marked Pottery」と記述したことがもとで、翻訳、解釈も少しずつ変わり、現在の「縄文土器」という名称になりました。

土器が作られる縄文時代以前は石や木、骨などを道具として使い大型哺乳動物を追い移動生活を送っていました。
その後の気候変動により植物採取の他、小型哺乳動物狩猟、漁業なども盛んになり食生活の幅も広がり定住生活の縄文時代が始まったとされています。
この「縄文時代」という名称は「縄文土器」から名付けられたのはご存じでしょうか?
 
大型動物が姿を消し小型動物の狩猟や農耕、漁労が行われようになり、それに平行して道具も進歩し磨製石器や土器も発明されました。
かつて移動に便利な洞窟や岩陰などの簡単な住居は、定住生活が出来る竪穴式住居を建築するようになりました。
食料確保が出来る場所で安住することによって一気に文明が開花します。食文化にも革命が起こり、食のバリエーション、土器の形や質も変わっていくのです。
 
 
1モースは日本に初めてダーウィンの進化論を紹介したり、日本考古学の発展に非常に貢献したすごい人物です。そして、ボストン美術館 (Museum of Fine Arts, Boston)にはモースが収集した日本陶器コレクションがたくさん所蔵してあります。一度拝見してみたいものですね。